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■消化を促す「つるむらさき」で夏バテ撃退! ★見かけがちょっとホウレンソウに似ている「つるむらさき」は馴染みのない 野菜だが、夏場の栄養補給にはぴったり。価格も手ごろだ。どんな調理をす ればいいのだろうか。 夏場にお目見えする「つるむらさき」は、葉物が少なくなるいまの時期から大 活躍する健康野菜だ。馴染みがない方も多いかもしれないが、それはこの植物 が江戸時代に日本に入ったころからずっと観賞用や染料にされてきたから。食 用として広く出回るようになったのはここ数年のことだが、価格が手ごろなう えに日持ちがよく栄養豊富なので、夏場の栄養補給にはぴったりだ。 見かけはちょっとホウレンソウに似ているが、艶のある葉は厚みがあって茎 が太いつるむらさき。ビタミンA・C・Kや鉄分、カルシウムをふんだんに含 んでおり、おもに葉と茎を食べる。ちょっとぬめりがあり人によっては青臭さ を感じるかもしれない。しかし、このぬめりはムチンという消化を促す成分な ので胃腸が弱って夏ばてになったときには効果を発揮する。 とくに多いのはカルシウムだが、100gあたりの含有量はヨーグルト以上だ。 また、骨の形成に欠かせないビタミンKも栄養価の高い葉物野菜の代表である 小松菜の1.5倍もある。成長期の子どもたちにはぴったりの野菜といえる。 しかし、馴染みのない野菜だけにどんな調理をすればいいのだろうか。さっ とゆでておけばお浸しや白和え、麺類の具になる。適度な歯ごたえが残る程度 にゆでるとビタミンAの損失も抑えられる。ゆでた葉を細かく刻むとぬめりが 出るので納豆やなめこ、とろろと一緒に混ぜると朝食の一品になる。 栄養豊富だからといって一度に食べるのではなく、朝と晩などに分けて取っ たほうが吸収率が高まるようだ。朝はお浸しや酢味噌和えに、夜は炒め物や天 ぷら、茎のきんぴらにと味付けを変えれば飽きずに食べられるだろう。青臭さ が気になる人は、ちょっと濃い目の味付けをすれば抵抗がなくなるのではない だろうか。 |
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