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■豆よりも栄養豊富になるもやし―免疫力向上ならお任せ! ★もやしは家計が悲鳴を上げたときの救世主だが、コレステロールの上昇を抑 えて生活習慣病を予防する中高年を救う食品でもある。中国では夏バテ予防 に効果的とされている。 もやしの語源が「萌(も)やし」というだけあって種(豆)から伸びた若芽をさす が、成長するにつれて栄養価がぐんと高くなっていく。ひょろひょろとしてひ 弱な子どもを「もやしっ子」などというが、機能性の高いもやしに失礼というも のだ。 もやしは豆を高温多湿の冷暗所で発芽させたものだが、店頭でいま主流とな っているのは淡白な緑豆もやしだ。緑豆は、はるさめの原料にもなる中国産の 豆で、漢方では疲れを回復させて緊張を緩めるものとされている。中国の食療 法では、胃腸の疲れからくる夏ばて予防に非常に効果的な食品とされている。 確かに、豆の状態ではほとんどなかった体の免疫力を高めるビタミンCがモ ヤシになると著しく増える。ビタミンCは風邪をひきにくくし、ストレスへの 抵抗力を高める栄養素でもあり、胃腸の働きを改善する消化酵素アミラーゼも たっぷりと含まれるので夏ばてに負けない体作りには適した食品といえる。 さらに豊富な食物繊維は糖尿病や大腸がん、便秘を予防するだけでなく、腸 内細菌を増やして病気と闘う免疫力をつけてくれる頼もしい働きをする。「老 化は腸から」といわれるように、加齢とともに腸内細菌の悪玉菌が優勢になり がちなので、とくに中高年にはもやしをおすすめしたい。さっとゆがいてポン 酢やゆかり、辛子しょうゆで和えるだけでヘルシーな1品になる。 加熱し過ぎはビタミンCを壊すので、炒める・ゆでるは強火で手早く済ませ るのが料理のコツ。店頭で選ぶさいには、色白で太ったものがおすすめだ。鮮 度が落ちると味も急速に落ちるので、買ったものは早く食べてしまおう。 |
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