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■実践!夜中の冷房術―梅雨時から夏の終わりまで ★梅雨時は蒸し暑くて寝苦しいが、湿気が入るので窓をあけて寝るのはちょっ と心配だ。梅雨末期の今頃になると夜の気温がさらに高くなり、そろそろ冷 房がほしくなる。しかし、冷房をつけて寝ると喉が痛くなったり夜中に咳き 込んだりしがちだ。就寝時の賢いエアコン使用法はないだろうか。 悲しいかな、日本の夏は蒸し暑くなる一方だ。夏ばて予防のためには夜にぐ っすりと眠って体を休めたいが、蒸し風呂状態の寝室ではそれもままならない。 ヒートアイランド現象に見舞われる地域では、室内の空気をかき回すだけの扇 風機では熟睡効果は期待できない。やはりエアコンのお出ましとなるだろう。 昨年7月、日本睡眠学会で興味深い実験結果が発表された。エアコンを使っ て深い睡眠ができるのは冷えすぎない温度設定で連続運転か、タイマーを設定 するなら3時間以上というものだった。 どうやら、あまり冷えすぎない温度で連続運転するのがおすすめのようだ。 部屋の大きさや寝る人数でも違ってくるが、27℃〜29℃に設定して薄手の長 袖長ズボンのパジャマを着るとよいだろう(保温効果だけでなく、皮膚からの 水分蒸発を防ぐ役割も果たす)。冷えに弱い女性には襟付きをおすすめしたい。 壁掛けタイプのエアコンの場合は体に冷気が直接かからないように、吹き出 し口を水平にするのをお忘れなく。 ところで、エアコン使用で咳が出るのは乾燥が原因だ。寝室に濡れタオルを 干して湿度の低下を防いだり、マスクをつけたまま寝ると喉と鼻が保湿されて よいだろう。うっとしいとお思いだろうが、マスクは慣れればまったく気にな らない。 耳に掛ける部分がゆったりした使い捨てタイプがおすすめだ(少々値が張るが、 就寝用保湿マスクも出ている)。エアコンからの風がダニの死骸などハウスダス トを舞い上げるので、アレルギーのある人はマスクをすれば楽になるだろう。 じつは上記は、私が専門家のアドバイスに従って昨年の夏のあいだ実践して いた方法だ。28℃では冷えすぎるし、29℃では夜中に暑さで目が覚めてしまっ た。結局、28℃の連続運転で寝室のドアを半開きにして冷気を逃してからは、 肌寒さで目覚めることもなく朝まで熟睡できた。 ただし、外気温や部屋の条件によって設定温度は違ってくるので、適当な温 度を見つけるまで試行錯誤していただきたい。 |
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