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■いまや中年男性の5人に1人! 前立腺肥大症を早期に発見する ポイント ★近年増加している中年期以降の病気のひとつに「前立腺肥大症」がある。これ は男性の膀胱直下にある前立腺が大きくなり、尿道を圧迫して尿が出にくく なったりする症状だ。50歳を過ぎた頃から出はじめ、いまや5人に1人が前 立腺肥大症といわれている。早めに発見できれば薬での治療が可能なので、 早期発見のためのチェックポイントなどを紹介しよう。 前立腺とは、分泌する前立腺液で精子に栄養を与えて精子の活動を活発にす る器官だ。前立腺が肥大する原因はまだはっきりしていないが、男性ホルモン が関係していることまでは分かっている。その典型的な初期症状は、トイレに 行っても排尿までに時間がかかり、尿線が細くなる。 また、頻尿(日中だけでなく夜間にも)や残尿感があったり、いきまないと排 尿しにくくなったりする。もっと症状が進むと尿がまったく出なくなってしま う場合もあるというのだから、早いうちに手を打ちたいものだ。 医療機関に行けば問診(下記HP参照)や超音波検査、直腸診などで確定診断 が下される。初期ならば前立腺や尿道の緊張を緩める「α遮断薬」や前立腺を小 さくする「抗男性ホルモン薬」などで症状は改善する。症状が進んでしまうと手 術が必要になる場合もある。 ただし、前立腺肥大症が前立腺がんに移行することはないので誤解のないよ うに(簡単な血液検査でがんは発見できるので、一緒に診てもらうことをお勧め する)。 さて、頻尿や残尿感などの排尿時異常に思い当たるという方に、日常生活で の注意すべき点をお伝えしたい。まずは飲酒はほどほどに、さらに排尿を我慢 しすぎない、そして適度な運動をすることを心がけよう。自転車に乗ると症状 が悪化する場合があるので、通勤などで日常的に使っている人は、とくに排尿 時の症状チェックを怠らないようにしたい。 [関連ページ] ● 日本医師会のホームページ:IPSS(前立腺肥大症の症状に関する国際的評価 方法)問診票 http://www.med.or.jp/chishiki/zenritusen/004.html |
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