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■生活習慣の改善で内臓脂肪症候群を回避しよう! ★糖尿病、高脂血症、高血圧などの生活習慣病が重複すると、肥満を伴って動脈 硬化を起こす危険性が非常に高まることがわかってきた。これが最近よく耳に する「メタボリック・シンドローム」(内臓脂肪症候群)だ。こんな状態に陥る危 険を回避する方法を考えてみたい。 メタボリック・シンドロームを説明しよう。ウエスト85センチ以上の男性、90 センチ以上の女性で高血糖(空腹時血糖110mg/dl以上)、中性脂肪などの異常(結成 トリグリセリド値150mg/dl以上、もしくはHDLコレステロール値40mg/dl未満)、高 血圧(収縮期血圧130mm/Hg以上かつ/または拡張期血圧85mm/Hg以上)のうちの2つ 以上の異常が当てはまる状態をいう。 ひとつずつの数値はさほど悪くなくても、重なることによって血管の炎症や血 液の凝固異常が起きて、最終的に動脈硬化に至ってしまうというのだから油断な らない。放置して悪化させれば、心筋梗塞や脳梗塞を起こす可能性が高まる。お 手元に健康診断の結果があれば、ちょっと数値を見直していただきたい。 心配だなと思われる方は、まずは内臓脂肪を減らしてみよう。内臓脂肪は皮下 脂肪に比べ、食事療法や運動療法で脂肪が分解されやすいので減らしやすいとい う特徴をもつ。脂肪分や糖分の多い食べ物を減らして繊維質を多く取る、抗酸化 物質を多く含む野菜や果物を取る、しかしゆっくりとよく噛んで腹8分目に抑え る、ということで内臓脂肪は分解される。 また、ウォーキングなどの有酸素運動や筋肉を鍛えるダンベル体操を生活のな かに取り入れると、脂肪が燃焼しやすい体になる。東京慈恵会医大健康医学セン ターの和田高士センター長らの研究によると、「禁煙」「過食をしない」「飲酒は日 に1合以下」「週に1回以上運動する」「仕事をしない日が月に6日以上ある」「打ち 込める趣味がある」が多く当てはまる人ほどメタボリック・シンドロームの状態 に陥らないという。 さて、どんな病気でも早期発見が必要なことはいうまでもないが、個々人の発 症させない努力(一次予防)も非常に大切だ。メタボリック・シンドロームは生活 習慣の改善でかなり防げる。思い当たることのある方は、複数の異常の共通原因 となる生活習慣を変えることを2006年の目標のひとつにしてはいかがだろうか。 |
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