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■風邪予防には長ネギの硫化アリルがもってこい! ★寒さとともに甘みが増していく長ネギは、麺類の薬味や鍋物にと大活躍の冬 野菜だ。熱を加えると甘みが出て一層おいしくなるが、冬の寒さで固まった 体には香りも恵みとなる。風邪予防にもってこいのネギの香りの機能性とは? 長ネギ特有のあの香りの正体は硫化アリルという辛味成分だ。抗菌・殺菌作 用があるだけでなく、発汗を促すアドレナリンの分泌を促して脂肪を燃焼させ て体を温める。おまけに催眠作用があるので、風邪をひいたときにはたっぷり とネギを取るようお勧めしたい。 焼きネギを布で包んで喉に巻くという民間療法があるが、あれは理にかなっ た方法だ。ネギをさっと焼くと硫化アリルが出やすくなるし、体温で温まった ネギから少しずつ、しかし長時間出続けるからだ。硫化アリルは粘膜に付いた 病原菌を退治して、喉の痛みや鼻づまりも和らげてくれる。 長ネギの生産者は風邪にかかりにくいというのは、日常の作業で硫化アリル のシャワーを浴びているようなものだからだ。 それだけではない。硫化アリルには強い抗酸化作用があり、活性酸素を除去 するだけでなく発がん物質をやっつける酵素の働きも活発にしてくれる。さら に血栓を防いで血液をサラサラにする、血管を広げて血圧を下げる働きがある ので、動脈硬化や脳梗塞などの血管障害をも予防するつわものだ。 硫化アリルは根深ネギに特に多い(青ネギの約2倍)ので、風邪かなと思った らネギの入った料理を食べたり喉湿布をしよう。面倒なときには、味噌汁にた っぷりの刻みネギを入れて飲むことをお勧めしたい。味噌のビタミンB1の吸 収を促すので、体力を回復させる手助けもしてくれる。しかし、刻んだ端から 硫化アリルは揮発してしまうので、手早く味噌汁に入れて熱々のうちにいただ こう。 |
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