|
|
BACK目次 NEXT 目次 |
■葉酸豊富な海苔には、認知症を引き起こす成分抑 制の働きが! ★デパートの売り場に新海苔が並びはじめた。産地にもよるが、11月初旬ごろ から摘み取りがはじまって風味のよい板海苔が作られる。海苔の1年の生産 量は約100億枚。おにぎりや海苔巻き、お茶漬けなど食卓に欠かせない食品 だが。今回はいまが旬の海苔の情報をお届けしよう。 海苔の多くが海藻の一種のナラワスサビノリだ。戦後に養殖技術が確立して、 いまでは全国各地で養殖されている。昔、海苔は生海苔で食べられていたが、 江戸時代中期に四角くすいた海苔が登場した。江戸の浅草周辺で行なわれてい た、古紙を薄いちり紙に再生する技を転用したようだ。 そうして登場した板海苔を使った海苔巻きずしが、ハレの日の食べ物として 江戸で大流行した。 いまでも節句や誕生日、祭りなど祝いの席には海苔巻きが登場するが、海苔 はビタミンやミネラルが凝縮する「高密度栄養食品」だ。とくに、健康づくりに 役立つ成分として注目されている葉酸が豊富なのだ。葉酸は、認知症の原因と なる血液中のホモシステインという成分の増加を抑える働きがある。米国では 1998年からパンやシリアルに葉酸の添加を義務付けており、効果を挙げている という。 そんな成分が「朝食の友」に豊富だとは聞き捨てならない。葉酸は野菜にも含 まれるが、水に溶けやすく熱に弱い成分だ。そのまま食べる海苔は絶好の摂取 源といえる。おまけに低カロリーで、風邪予防や冬のスキンケアに役立つカロ テンや骨を丈夫にするカルシウムも含まれている。 冬は温かい食べ物が恋しくなるが、お茶漬けやそば、うどんなどには海苔を たっぷりと入れてはいかがだろうか。 |
||