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■かまぼこは高タンパクのヘルシー食品 おせち料理の定番・かまぼこは「初日の出」を表す縁起物だ。紅白に彩られ たかまぼこが飾り切りでお重に収まっているだけで、お膳がぐっと華やかにな る。しかし、かまぼこのよさはその姿だけではない。体の組織やホルモンなど を作るうえで欠かせないアミノ酸をバランスよく含んだ栄養の優等生なのだ。 ところで、「かまぼこ」の呼び名の由来は水辺の植物「蒲(がま)の穂」だ という。平安時代の記録によると、その頃のかまぼこは棒にすり身をつけて焼 いた竹輪状のもので、蒲の穂そっくりだったようだ。板付が登場したのは安土 桃山時代になってからで、板が余分な水分を吸い取るので腐りにくくなったと いう。現在はかまぼこといえば板付、さつま揚げ、竹輪などが一般的だが、全 国各地で地方色豊かなかまぼこが食卓に上っており、まさに日本の伝統食だ。 さて、祝いの膳に欠かせない板付かまぼこはスケトウダラ、タイ、ヒラメな どの白身魚が原料で、プリプリした弾力とコチコチした歯ごたえこそが高タン パクの証だ。鮮度の良い魚肉をすり身にすると、タンパク質の繊維が強く絡み 合ってあの独特の食感が生まれるというわけだ。昨今は欧米でも淡白な味や低 カロリーが好まれて、日本語そのままの「SURIMI」と呼ばれヘルシー食材とし て人気を集めている。その正体は「カニ風味かまぼこ」だったりするのだが。 年末年始は脂肪分の多い肉や魚などを食べる機会が多くなるので、箸休めや 酒の肴には低脂肪で消化の良いかまぼこを用意してはいかがだろう。相性抜群 のオリーブオイル(心臓病の予防効果があるとされている)と合わせてサラダ やオードブルにしても美味しい。1本の板付かまぼこがあれば、ヘルシーで見 栄えのする食卓になること請け合い! |
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