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■インフルエンザワクチンは効くの? 今季初のインフルエンザによる学級閉鎖があったのが10月下旬。大阪府では 9月、10月という前例のない早期から流行が始まっており、この冬の全国的な 大流行が懸念されている。ちょうど今がインフルエンザの予防接種に適した時 期でもあり、ワクチンに関する情報などを紹介したい。 やはり、予防接種で気になるのは副作用(副反応)だろう。厚生労働省の報告 によると、発熱やショック、肝機能障害など副作用とみられる症状が出た人が 昨年度は192人いたという(うち8人が死亡。しかし、予防接種との因果関係 は不明とされている)。一般的には注射部位が赤くなる、腫れて痛むという軽 微な副作用だというが、不安な点は接種前に医師に確認しておこう。 では、予防接種は効くのだろうか。ワクチンは前年まで流行した型から次の 流行を予想して作る。つまり外れることも多いわけだが、型が少しずれても一 定の効果はあるそうだ。厚生労働省は肺炎を併発するなど重症化しやすい高齢 者の接種を勧めているし、日本小児科学会は1歳以上6歳未満の幼児には任意 接種を勧めている。 ところで、昨シーズンは一部の医療機関がワクチンを大量に在庫した結果、 不足して希望者が予防接種を受けられない、料金がはね上がるという問題が発 生した。今年は昨年より40%増の2061万本を供給する予定だというが、接種を 考えている人は流行前に早めに受けておいたほうが良いだろう。 ただしインフルエンザの一番の予防法は、日頃から充分な睡眠とバランスの 良い食事を心がけて、ウィルスが体内に侵入してきても撃退できる強い体作り だ。ストレスをためないこと、外出から戻ったら手洗い、うがいだけでなく洗 顔をすることも大切だ。 また、マスクをするのは風邪にかかった人という考えを捨て、通勤電車内や 混雑した場所では喉の乾燥や喉を刺激するホコリを防ぐためにマスクを常用し てはどうだろうか。インフルエンザにかからないように、いまから体調を整え て冬を乗り切ろう。 [関連ページ] ●国立感染症研究所のホームページ http://idsc.nih.go.jp/index-j.html ●NPO法人バイオメディカルサイエンス研究会のホームページ http://www.npo-bmsa.org/ |
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