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■冬の健康管理にオススメのハクサイ もうすぐ大寒。朝夕の冷え込みが厳しくなるこの時期に甘みが増して柔らか くなるのはハクサイだろう。クセがなく、和洋中華どんな料理でも上手に変身 してくれる万能野菜だ。ビタミンやミネラルが豊富なハクサイには、どんな健 康効果があるのだろう。 とくに多いのはビタミンCとカリウム、カルシウムだ。ビタミンCはウィル スなどの病原菌に抵抗力をつけて風邪を予防するだけでなく、ストレス解消や 肌荒れ予防、体の耐寒性を高める効果もある。 カリウムは取り過ぎた塩分を排出するが、煮汁に溶け出してしまうので鍋物 なら汁を捨てずに雑炊に。鍋物には低カロリー(100g当たり14kcal)のハクサ イをたっぷり入れて賢く塩分コントロールしよう。さらに、アブラナ科の野菜 なので発ガン予防効果や血栓予防効果がある苦味成分イソチオシアネートが含 まれているのも魅力だ。 ところでハクサイは漬物や煮物、炒め物など食卓になじみが深いので古くか らあるように感じるが、日本での歴史は意外に浅く明治時代に導入された野菜 だ。日清、日露戦争で大陸に出征した兵士たちが旧満州や朝鮮半島で食べ、そ の旨さに種をポケットに入れて持ち帰ったのがルーツだという。 大正時代に普及しはじめ、昭和になって冬の葉物として定着した。いまでは 品種改良が進み、葉に毛がない生食用の「サラダ」や中の葉が鮮やかなオレン ジ色の「オレンジクイン」など個性派品種が出ているので、店頭で見かけたら 食べてみては。 ハクサイを買うときには、根元の切り口が白くて外葉が鮮やかな緑のずっし り重いものがおすすめだ。保存するときには新聞紙に包んで立てておこう。ハ クサイは収穫後も成長するので、カット売りの場合は芯の辺りがふくらんでい るものは避けたい。ハクサイは霜にあたるほど美味しくなるので、冬こそたっ ぷりと食べて風邪知らずで過ごそう。 |
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