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■マンゴーは栄養たっぷりの「女王」 「トロピカルフルーツの女王」と称されるマンゴーは、青果だけでなく加工 品としても人気が高い果物だ。ミネラルとビタミンが豊富で、特に抗酸化作用 のあるカロテンの含有量は熱帯果樹ではトップクラスでもある。また、果肉の 黄色い色のもとであるフラボノイド色素はガンや糖尿病の予防効果があること が分かってきた。栄養たっぷりで、まさに「女王」の名にふさわしい果物だ。 ところでマンゴーは、メキシコやフィリピンからの輸入品が多いが国内では 沖縄や宮崎、鹿児島で栽培している。ここ数年、国産マンゴーの販売量が増え ているが、今年は宮崎産の完熟マンゴーが贈答用で健闘している。その栽培方 法はユニークだ。ハウスの中で育てた果実1つ1つに枝に固定したネットをか ぶせて、そのまま完全に熟してネットの中に落ちるのを待つ。収穫にハサミは 使わず、食べごろの判断はすべて木にお任せするというものだ。 そのため糖度が高く、口のなかでトロリととろける食感がびっくりするほど おいしい。独特の香りがマンゴーの特徴でもあるが、国産品の香りにはクセが なく濃厚な味わいだ。不況で高級果実が低迷しているなかで、売り上げが伸び ているのもうなずける。価格は1玉3,000円から4,000円ほどと値が張るが、贈 答品ではなく自宅用として購入する人も増えているそうだ。 国産品は青いうちに収穫した輸入品のように追熟の必要はないので、買った ときが食べどき。種が大きいので切り分けにくいが、皮をむいたら寝かせて種 を中心に左右に包丁を入れるときれいに分けられる。国産マンゴーの出回りの 時期は7月中旬あたりまでなので、マンゴー好きの方は1度お試しを。 |
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