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■春のイライラはタウリンで解消 春のような暖かい日が続いたかと思うと寒の戻りがある3月。季節が行きつ 戻りつする不安定な時期で、気温の変動に体がついていけず自律神経が乱れて イライラしたり体調不良になりがちだ。人間の臓器や器官を支配する自律神経 のアンバランスは、ホルモンの分泌をも乱してしまう。 そもそもホルモンは、年間を通して微調整しながら私たちの心身に大きく影 響を及ぼしている。ホルモンの分泌がスムーズに行なわれないと心と体の不調 に見舞われたり、ホメオスタシス(身体を常にあるべき状態に保とうとする力) が機能しにくくなる。規則正しい生活リズムを心がけることでホルモン系の作 用はある程度うまく整えられるが、日常的な栄養摂取も大きく関係してくる。 なぜなら、ホルモン抑制の微調整にはタウリンが有効に作用するからだ。タ ウリンは本来、体内で合成されておりとくに脳や肝臓に多く存在する。しかし、 イライラしやすい人はタウリンが不足している場合が多いという。自覚症状が ある人は積極的に貝類(ホタテ、サザエ、トコブシなど)や魚の血合い、エビ やイカ、タコなどでタウリンを補給しよう。熱には強い成分だが、水溶性なの で鍋ものやスープは汁を捨てないようにしたい。ひな祭りにはハマグリの潮汁 が定番だが、農作業が忙しくなる春に向かって体内バランスを整えた昔の人の 知恵なのかもしれない。三つ葉の香りにも神経を沈静する効果があるそうだ。 ほかにも、春のイライラ解消にはビタミン摂取が有効だ。ビタミンB1は活力 を補って気持ちを前向きにするし、ビタミンEは神経の緊張を和らげて気持ち を鎮める働きをする。また、体内ビタミンCが通常の1/3に減ると気分が落ち 込むともいわれているので、果物や野菜を毎日摂るようにしよう。人間だから 調子が悪いときもある。そんなときには栄養の取り方を工夫してみては。 |
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