|
BACK目次 NEXT 目次 |
|
■水と時間の節約で人気上昇中の無洗米は「旨み層」 も安泰! ★最近、スーパーの店頭に並ぶ無洗米が増えてきた。とがなくても炊ける便利 な米、環境への付加が少ない米として人気が出ているからだろう。ある生協 では、特別な宣伝はしていないのに米の供給の7割以上を占めているという。 そこで今回は、無洗米の特長を紹介しよう。 ひと口に無洗米といっても、その製法はいくつかある。代表的なのはBG精米 製法だ。白米表面にある「肌ヌカ」と呼ばれる付着ヌカの粘着力を利用して米の 肌ヌカをはがし取る「ヌカでヌカを取る」という方法だ。もうひとつはNTWPと呼 ばれるもので、米に少量の水を加えてからタピオカにヌカを付着させるものだ。 肌ヌカが取れるといってもどの程度の量かと思われるだろうが、BG精米製法 では米5Kgあたり約150gのヌカが取り除かれるという。つまり、1袋5Kg入り の無洗米を買えば、通常精米のものより約150g分の米が多いということになる。 それだけではない。とがなくてもいいので水や時間も節約できる。 また、河川の水質汚染の原因となるリンやチッソを含んだ米のとぎ汁が家庭 から出ないので、環境への負荷も少なくなる。もちろん、BG精米製法なら製造 段階でも水を汚さないうえに、取り除いた肌ヌカは肥料や飼料の原料として利 用できる。 さらに、家庭でとぐさいに肌ヌカが残ってしまったり、肌ヌカの下にある 「旨み層」まで損なってしまう場合もあったのに、とぐ作業が省略できたこと で旨み層も安泰、というわけだ。 そうはいっても、開封後に米袋の中にホコリなどが入っている可能性も考え て1回さっと洗う程度は必要だ。そして冬場なら1時間、夏場なら30分程度お いて炊けばよい。もちろん、栄養価もほとんど変わらない。外食・中食産業で も人気が高まっているお得な無洗米、使用してみる価値があるのではないだろ うか。 |
||