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■甘夏は内臓脂肪を有益な脂肪細胞に変える! ★甘夏の旬がきた!東京でも庭先で橙色の実をたわわに付けている甘夏の木を 見かけ、本格的な春が来たことが実感できる。これから初夏まで、かんきつ 特有の爽やかな酸味が堪能できる。目新しい果物が数多く出回っているなか で、甘夏は地味ではある。しかしこの果物には抗酸化作用のあるポリフェノ ールが含まれており、とくに中高年には有り難い働きをしてくれそうなのだ。 子どもの頃には苦手だった甘夏の苦味もいまではおいしく感じられるが、こ の苦味の元がナリンギンというポリフェノール色素の中のフラボノイド類だ。 老化やがんの原因になる活性酸素を除去する働きがあるという。 また、独立行政法人の近畿中国四国農業研究センターでは、肥満や高脂血症 などの生活習慣病の原因となる内臓脂肪を、体に有益な脂肪細胞にする働きが あることを確認している。太りすぎが気になる中年にはおすすめの果物だ。 かんきつ類といえばやはりビタミンCの美肌効果も忘れられない。これから 紫外線がどんどん強まっていくので、初夏まで長く楽しめる甘夏はシミやそば かす予防に役立つ。甘夏の可食部100g中にはビタミンCが38mgも含まれており、 温州みかん以上だ。 また、人事異動などで環境が変化しがちな春はストレスが強まったり気持ち が落ち着かなかったりするが、ビタミンCの補給で気分をしずめてうまく乗り 切りたいものだ。甘夏なら皮をむくときの香気d−リモネンで、気分がリフレ ッシュする効果もある。 さらに、筋肉の疲労回復に役立つクエン酸も非常に豊富だ。クエン酸の宝庫・ 梅干しのように塩分を含んでいないので、そのまま食べるだけでなく実をほぐ してサラダや和え物などの料理に使うと良いだろう。カニやエビとの相性が抜 群によいのでお試しを! |
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