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■視力の変化にご用心!―体調不良の原因にもなる ★最近、筆者は近眼に老眼という「二重苦」でも疲れない眼鏡を作り直そうと 眼科に行った。検眼すると、左目の視力が大幅に落ちていた。眼圧も正常、 眼底検査の結果も問題はなかったが、視力の矯正がきかない状態。ここ数ヵ月 肩こりや疲労感が続いていた。視力の変化に気がつかず、自律神経のバラン スがとれないまま放置していて不調になっていたようだ。自戒も込めて視力 と自律神経の関係を紹介したい。 ものを見るという機能には自律神経の「緊張を高める交感神経」と「休息や睡 眠を促す副交感神経」の両方が関与している。そのため、見る機能に障害が発生 すると自律神経のバランスが崩れて眼精疲労を感じる。自律神経失調症といわれ る状態になるのだ。 たとえば、遠視なのに無理に近くのものにピントを合わせようとしていると、 副交感神経が優位になる。仕事や学習を意欲的に行なうためには交感神経が活 発にならなければいけないのに、交感神経を一方的に抑え込んでアンバランス な状態に陥るからだ。遠視に気がつかない人は少なくないので要注意だ。 また、近視の人が眼鏡店などで「免許の更新なので、よく見えるようにしてほ しい」などと過矯正の眼鏡やコンタクトレンズを作ってしまう場合にも同様のこ とが起きる。確かに遠くは見えるようになる。 しかし近くを見るときにはぼやけてしまい、無理にピントを合わせようとす る結果、副交感神経が優位になって眠気やけん怠感を招いてしまうのだ。 頭痛や息切れ、倦怠感で気分も落ち込みがちになって内科で検査を受けても 異常が見つからないという方はいないだろうか? そんなときにでも諦めては いけない。眼科できちんと視力検査をして自分に合ったメガネやコンタクトに 作り変え、交感神経と副交感神経のバランスを整えれば体調が戻る可能性があ る。原因不明の体調不良でお困りの方は一度、眼科の受診をしてみてはいかが だろうか。 |
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