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■軟骨と筋肉を丈夫に!加齢や肥満で痛み出す 関節の予防法 ★私たちの体には68個の関節がある。関節内の骨の両端を覆っている弾力性の ある軟骨は、関節が動くときの骨と骨の摩擦を軽減するクッションの働きを する。ところが、この軟骨を構成している物質が加齢や肥満などによって作 られにくくなり、痛みなどのトラブルが発生してしまう。とくに多いのは40 代半ばから急増する膝の関節痛だ。痛む前に、関節を丈夫に保つ方法を探っ てみたい。 関節(膝・肘・手首足首)の痛みが起こる病気の代表は「変形性関節炎」だ。 軟骨が擦り減ったり、加齢によってもろくなったりして起こる。筋肉の衰え で軟骨に負担が増すために痛みがひどくなる場合もある。 とくに膝は複雑な構造をしており、体重を支えながら日常的に使うためにス トレスも大きくなる。肥満は膝の関節や軟骨の大敵なのだ。また、姿勢の悪さ でも膝にかかるストレスが大きくなる。 では、軟骨を丈夫に保つにはどうすればよいのか? 日ごろからよく歩いた り水中ウォーキングをしたりと、太ももの筋肉を鍛えて軟骨に負担がかからな いようにしておくことが大切だ。 また、軟骨には水分が80%も含まれているので水分保持成分「プロテオグリ カン」の補給が重要になる。この成分を作る栄養素が含まれている身近で安価 な食品が牛乳だ。ほかにもグルコサミンやコンドロイチンなどの摂取が有効だ が、カニやエビの甲羅、フカヒレとなると日常的には食べられない。骨強化成 分のカルシウム補給も兼ねられる牛乳がよさそうだ。 元気に長寿社会を生きるには、関節をいたわらなければならない。長い年月 にわたって使い続けるために、中年期から肥満を予防し、姿勢よく生活しよう。 靴のクッションが悪いと膝に負担がかかるので、衝撃を吸収する靴を履くよう にしたい。 最近はスポーツメーカーから背広にも合うおしゃれなウォーキングシューズ が出ているので、使ってみてはいかがだろう。衝撃吸収力もあり、下半身の筋 肉運動量が増えるシェイプアップ・シューズもおすすめだ。 |
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