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■旬のズッキーニで免疫力強化と食欲不振予防! ★イタリア料理の普及とともに流通量が増えているズッキーニは免疫力の強化、 夏風邪の予防、夏バテ対策などに効果がある。しかも低カロリー。いまから 夏いっぱいまでが新鮮な国産ズッキーニの手に入る時期だ! ここ10年の東京都中央卸売市場に流通する野菜(輸入野菜も含む)の取り扱い 数量と金額の伸び率が3番目に大きかったのはズッキーニだという。イタリア 料理の人気で、家庭の食卓にも頻繁に上るようになったからのようだ。今頃か ら夏いっぱい、国産の新鮮なものが手ごろな値段で手に入るようになる。 スーパーなどの店頭で見かけるズッキーニは皮の色が緑か黄色で、キュウリ のような形で太さはキュウリの2〜3倍というところか。そんな外見とは違い、 じつはカボチャの仲間(ペポカボチャの一種)である。カボチャは完熟してから 食べるが、これは開花後5〜7日程度の未熟なうちに食べるという変わり種で もある。 実(み)は軟らかく、歯ごたえと味はナスそっくりという、じつにおもしろい 野菜だが、栄養もなかなかどうして侮れない。低カロリーながらカロテン、ビ タミンB1、B2、Cさらに食物繊維も豊富だ。 相性がよい油で料理するとカロテンの吸収率が向上するので、体の免疫力強 化に効果を発揮する。この成分は喉などの粘膜を保護するので夏風邪予防にも 一役買ってくれる。また、ビタミンB1は胃腸の働きを助けて食欲不振を予防す るので、夏バテ対策に適している旬の食べ物だ。輪切りにしてオリーブオイル で焼き、塩コショウをするだけでおいしくいただける手軽さもありがたい。 日本には戦後になって本格的に導入されたが、ここ数年で栽培が一気に増え た。最近は各地の「道の駅」などでも見かけるようになったので、観光の折に探 してみてはいかがだろうか。買うときには切り口が新しく皮にツヤのあるもの で、太さが均一のものを選ぼう。 なかなか見かけないが、運良く花(産地では良い実を収穫するために摘花す る)が手に入ったら、花弁のなかにひき肉などの詰め物をして蒸したり衣をつ けて揚げたりすると立派なフランス料理になる。目新しい花の料理を楽しんで みるのもまた一興だ。 |
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