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■手足のしびれは”病気のサイン”かもしれない! ★体がしびれて不快になることはないだろうか。とくにいま、長時間パソコン を操作している人たちが手指のしびれを訴えるケースが増えているという。 しびれの多くは抹消神経の圧迫や伝道障害が原因だ。しかし、病気のサイン という場合もあるから油断ならない――。 日本人の体の作りは神経が通る脊柱管(神経が束になった電線のようなもの) が細いために、しびれを起こしやすいという。パソコン操作などで手指を酷使 する人を中心に増えているのが「手根管症候群」だ。患者は女性が9割で、50代 〜60代に発症のピークがある。 この病気、中指と薬指が最初にしびれてくるのが特徴だ。朝方にしびれが強 く、手を何回か振っているうちに症状がやわらぐが、悪化すると細かい作業が しづらくなってくる。 一方、親指や人差し指がしびれるという場合は首や頚椎の異常である「頚椎 症」が考えられる。首を前に傾けると症状がやわらぐのが特徴だ。こちらは40 代以降に増えてくる症状だ。どちらも初期ならば装具や薬での治療が可能なの で、早めに受診するとよいだろう。 手根管症候群が疑われる場合、仕事中に注意すべき点は同じ姿勢を続けず30 分に1回程度、首や肩を回すなど軽い運動を心がけよう。背骨や筋肉に負担を かけないように椅子の高さを体に合わせることだ大切だ。頚椎症なら首を後ろ にそらす動作を避けて、辛いときには横になって安静にしていることが第一だ。 しかし、しびれが体の異常を知らせるサインという場合もある。男性の場合 は、動脈硬化による血行障害から脚がしびれることが多い。さらに糖尿病でも おもに足先がしびれ、その程度や範囲がどんどん広がり、手の筋肉までも萎縮 していくことがある。手足のしびれを軽く考えてはいけない。 一過性なら問題はないだろうが、しびれが続く、繰り返すという場合は体か らのSOSかもしれない。病院で検査を受けるようにしたい。 |
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