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■100歳以上の長寿者の大好物第1位は果物! ★果物はがんや生活習慣病の予防に効果があることは知られているが、7年前 に東京都老人総合研究所が行なった全国の百寿者(100歳以上の長寿者)4,688 人へのアンケート調査によると大好物の1位は果物だった。そこで今日は、 長寿と果物の関係を考えたい。 果物は甘くて香りがよく、ジューシーで、季節の到来を知らせてくれるもの だ。器に盛ってテーブルに載せればきれいな色で部屋を彩る千両役者でもある。 そんな果物が魚や甘いものなどを抜いて好物のベスト1になっただけでなく、 6割のご長寿さんがほとんど毎日食べているというのだ(ほとんど食べない人は 約3%)。どうやら果物には長寿効果があるのかもしれない。 では、果物のどんな成分が長寿に一役買っていると考えられるのだろうか。 たとえばブドウに含まれているポリフェノールの一種・レスベラトロールは、 寿命に関係する酵素を活性化して寿命を伸ばす働きがあるそうだ(米ハーバード 大学医学部の研究)。この成分はすでに、発ガン抑制作用や心臓などの循環器系 疾患の予防にも効果があるという研究報告も出ている。 ここで、元気な長寿と関係しそうな果物とその成分をいくつか紹介しよう。 ●イチゴ・栗・桃・桜桃(サクランボ)など アルツハイマー型の認知症の予防効果がある葉酸が豊富。 ●リンゴなど果物全般 男性に多い脳血管性の認知症(脳梗塞や脳出血が原因で起こる)は血管の老化 を防ぐことが予防につながる。りんごのペクチンはコレステロールを下げて脳 梗塞や脳出血を予防する。 ●アンズ、柿など 高齢者に多い白内障を予防するカロテノイドが豊富。 食卓に果物が欠かさず載るような生活が、達者なお年寄りになるコツのよう だ。私事で恐縮だが、22年前に96歳でポックリと逝った祖母の好物も果物だっ た。しかし、総務省の2005年家計調査によると果物への支出が減っており、5 年前と比較すると年間5000円以上も減少している。高齢化社会でも元気なニッ ポンをつくるためにも、果物をもっと食べる生活をしたいものだ。 |
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