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■落花生には抗酸化力をもつポリフェノールがいっぱい! ★新落花生がお目見えする時期がやって来た。樹の根元を持ってグイと引っ張 ると、土の中から顔を出す落花生。乾燥してビニール袋に入っているものと 思っているものが、しっとりと湿って土の香りを立てている意外さに驚かさ れる。この落花生、じつはすぐれた「健康食品」でもある。 まさに「大地の恵み」という言葉を実感させるこの豆に最近、すばらしい機能 のあることがわかってきた。 アメリカのフロリダ大学の研究で判明したもので、落花生には強い抗酸化力 をもつ「P-クマール酸」を主体とするポリフェノールが含まれているのだとい う。しかも焙煎するとP-クマール酸が増えるだけではなく、抗酸化成分まで が22%も増加するというのだ。私たちが何気なくかじっているおつまみが、じ つは心臓病やガンにかからないように働いていたわけだ。 そうはいっても「落花生は脂肪分が多いから体によくない」と考えられる向き もあるかもしれない。しかし、落花生の脂肪分は「善玉」といわれる不飽和脂肪 酸のオレイン酸やリノール酸が主体なので、コレステロールを抑制したり肥満 防止に役立っているのだ。ほかにもビタミンA、B1、C、Eやタンパク質、食 物繊維が多く、すぐれた健康食品といえる(食べ過ぎは禁物)。 さて、樹上で花が咲いたあとに子房柄が伸びて地中にもぐり、土の中で実に なるという一風変わったこの豆は、掘り立てならば塩茹でがおいしい。また、 バターピーナッツやピーナツバターなどの加工品や和洋菓子でも1年中楽しめ る豆だ。ラッカセイ油は香りがよく、中華料理やフランス料理に珍重される。 だがやっぱり、秋が深まると出回ってくる国産の新物を炒った殻付き落花生 は香ばしくて美味だ。千葉や茨城の自慢の味を是非お試しあれ。ただし、食物 アレルギーのある人は注意しよう。 |
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