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■骨密度アップに打ってつけ!牛乳で「骨貯金」 をしよう。 ★突然だが、骨密度を測った経験はあるだろうか。明治乳業が今年、全国の10 〜50代の男女500人に調査したところ、骨密度を測ったことのない人が74% もいたというのだ。体の健康には気を配っていても、骨の健康はあまり意識 されていないのかもしれない。そこで今回は、強い骨作りに欠かせない牛乳 のパワーを紹介したい。 牛乳といえばカルシウムが多く含まれる食品として知られているが、200ml を飲むだけで成人の1日の摂取基準量600mgの3分の1以上の220mgも摂取でき る健康飲料だ。小魚や野菜と違って料理の必要もないし、吸収率が高いので無 駄なく体に取り込まれるという特長がある。手軽に骨密度を高めるにはもって こいである。骨量をより増やすには適度な運動は欠かせないが。 さらに牛乳に含まれる良質のたんぱく質には、(1)病原菌と戦う抗体を作 る、(2)免疫細胞を増やし活性化させる、(3)病原菌に感染した細胞の増 殖を防ぐ、などの驚きの働きがあるのだ。また、牛乳たんぱく質が分解されて できるペプチドは、血圧を上げる酵素の活性を阻害するので高血圧予防にも効 果がある。 さて、私たちの血液にはつねに一定濃度のカルシウムが必要だが、食事での 摂取が不足すると骨のカルシウムが溶け出してその不足分を補うという。その ため、長く不足状態が続くと骨粗しょう症になってしまうのだ。現在、日本人 のカルシウム摂取量は基準量を満たしていない。骨粗しょう症予防のために、 毎日200〜300mlの牛乳を飲み続けるとよいだろう。 しかし残念なことに、ここ1年以上も牛乳の消費は低迷しており、10月から 生乳の生産調整が行なわれている地域も出ている。骨密度は減りはじめても自 覚症状はないので、働き盛りのうちから牛乳を飲んで「骨貯金」をしておいては どうだろうか。人生80年の時代、老後を元気で過ごすために頼りになるのは丈 夫な骨なのだから。 |
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