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■シイタケは免疫力を高める「副作用のないクスリ」 ★きのこの季節がやってきた。香り、味、歯ごたえがよい秋の山の味覚だが、 日本を代表する栽培きのこのシイタケも「秋子(あきこ)」の収穫が最盛期を 迎えている。秋に収穫する「秋子」は品質が安定しており、価格も手ごろだ。 今回は焼いてよし、煮てよしのシイタケの栄養とよりおいしい食べ方を紹介 しよう! さて、シイタケには肥満を防ぎ皮膚の新陳代謝を高めるビタミンB1・B2、 骨や歯の成長に欠かせないビタミンD、コレステロールを排出する食物繊維な どが豊富に含まれている。 さらに、抗ガン作用と免疫機能を強化する「β-1,3-グルカン」が含まれており、 この成分は抗アレルギー作用もあることもわかってきた。低カロリー食品なの で栄養価も期待できそうにないと誤解されがちだが、「副作用のないクスリ」と いわれるほど高い健康効果がある。 そんなシイタケをよりおいしく食べるには、ちょっとした秘訣がある。それ は冷凍してから料理するという簡単な方法だ。冷凍すると細胞にまんべんなく 傷がつき、うまみ成分と香りが染み出てくるのだ。ただし解凍はせず、凍った まま料理に入れて徐々に加熱することがポイント。冷凍シイタケは1カ月程度 保存できるので、常備しておくと非常に便利な食材になる。 また、栄養価を増す方法もある。料理に掛かる30分くらい前からシイタケを 天日にあてておくと、ビタミンDの効果をアップさせられる。また、シイタケ は洗ってしまうと風味が落ちるので、ぬれ布巾で軽くふいてから使おう。 最近、シイタケに「原木栽培」と表示され、オガクズなどを固めた培地にシイ タケ菌を植え付けた「菌床栽培」と区別した商品が増えている。ならの木などに 菌を植え込んだ原木物は昔ながらの栽培方法で手間もコストも掛かるため、生 産者が減少して希少になっている。価格は100gあたりで30〜50円高くなるが、 肉厚で風味も歯ごたえも上々とあって人気が出ている。今シーズンの「秋子」で 是非ともお試しを! |
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