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■高脂血症予防に肝心なのは生活習慣の見直し ★健康診断の結果がくると、まずコレステロール値を確認する中高年の方は多 いのではないだろうか。コレステロールと中性脂肪が高いと「高脂血症」と診 断される。高脂血症は動脈硬化の原因になるので軽視できない。この病気の予 備軍は非常に多いが、どうすればリスクを低下させることができるのだろう か。 中高年に多い肥満・糖尿病・高血圧に高脂血症が加わると「死の四重奏」状 態。4つの病気が合併することで、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などを引き起 こす可能性が加速度的に大きくなるからこう呼ばれる。 では、今回取り上げる高脂血症とはどういう病気なのか。血液中のコレステ ロールと中性脂肪という脂質(油)が増えた状態だ。コレステロールは善玉コ レステロール(HDL)と悪玉コレステロール(LDL)に分類されるが、動脈硬化 の原因になるのは血液中のLDL。HDLはというと、悪さをするLDLを掃除してく れる頼もしい味方なのだ。 それならば、増えすぎた中性脂肪はどういう悪さをするのか。HDLを減らし てLDLを増やすだけでなく、LDLと一緒になって血管をふさいでしまうのだ。そ の結果、動脈硬化が促進される。 今のところ、コレステロールと中性脂肪の数値はそう高くないので安心して いるという人もいるだろう、しかし、油断は禁物。ここで予備軍度をチェック していただきたい。 ○肥満あるいは肥満気味 ○腎臓病や甲状腺機能低下症にかかっている ○こってりとした料理が好物 ○甘いものやお酒が好き ○運動嫌いで、日頃からあまり歩かない ○生活が不規則で、夕食は寝る直前になる ○喫煙する 上記に当てはまる項目が多い人ほど要注意。高脂血症は自覚症状こそないが 大病の前段階だという危機感を持って、揚げ物など油を使った料理を減らす、 禁煙する、運動する、間食を減らすなど生活習慣を見なおそう。 |
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