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■健康効果抜群の秋ナスが旨いのはなぜ?
秋ナスが出回る時期になった。気温が下がりはじめたいまごろから出回るも
のは、昔から夏のナスに比較して味がよくなるといわれている。しかし、ナス
といえば夏野菜の主役だ。それなのに秋のほうがおいしいというのはちょっと
解せない話ではないか。そこで、ナスの専門家にその理由を尋ねてみた。
野菜茶業研究所・ナス科育種研究室の山田朋宏博士によると、秋ナスがおいしいのはうまみ成分のアミノ酸や糖が増えるからだという。露地栽培のナスは春先にタネを播いて、初夏から秋まで収穫する作物だ。しかし、夏の暑さはナスにとって過酷な条件で、花が咲いても正常な花粉をうまく作ることができずに、6割程度しか着果しないのだそうだ(ちなみに、秋は9割前後が着果する)。
「万にひとつの無駄もない」というのは、どうやらナスの花に限っては事実でないらしい。
さらには、暑いと光合成で得られたエネルギーの大半が呼吸で消費されてし
まい、養分をたっぷりと蓄えたおいしい果実をたくさん着けることは大変難し
い。また、木が若い春の間はあまり収穫ができないし、栄養を木の生長に使う
必要もある。そのため、秋になってからが味のよい果実をたくさん収穫できる
というわけだ。
それならば、秋にこそ味ののったナスをたっぷりといただきたいものだ。ナ
スは焼く、煮る、炒める、揚げる、漬けるとどんな料理法でも持ち味が生かせ
る万能選手だが、濃紺の皮はむかないで丸ごと食べることが大切だ。なにしろ、あの色の主成分はナスニン(アントシアニン系色素)という強力な抗酸化物質で、コレステロールがたまらないようにしたり、動脈硬化の予防や眼精疲労回復の効果があるからだ。
もうひとつ、ナスには特筆すべき機能性がある。生のナスを舌の先でなめる
とわずかに渋みを感じるが、これはクロロゲン酸というポリフェノールだ。こ
ちらの成分も抗酸化力が強く、血圧や血糖値を正常に保ったり、肝臓障害を予
防する働きをする。
秋はおいしいナスで生活習慣病を予防しよう!
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