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■天然ミネラルの豊富なにがりは「名料理人」だ! ★現代人はマグネシウム不足といわれている。にがりはマグネシウムが主成分 で、天然ミネラルの摂取にこれほど手軽なものはない。おまけに、料理の味 を引き立てる「名料理人」でもある。 そもそも、にがりとは何だろう。簡単にいえば、海水から塩を取った後の上 澄み液だ(にがりの製法はいくつかあるが、これがもっともポピュラー)。欧米 では「マザーリカー」、すなわち「母なる液」と呼ばれるほど、生命を育むもとに なる微量元素が豊富に含まれている。マグネシウムをはじめとして、カルシウ ム、鉄、カリウム、リン、亜鉛など人体に必要な成分ばかりだ。 日本の土壌は火山灰地のためミネラルが少ないのに加え、野菜や海藻の摂取 量が減っている。さらに野菜は、ハウスでの促成栽培などで土のミネラルを十 分吸収しないうちに出荷されるなど、ミネラル不足になる要因が増えている。 その不足分を手軽に補うには「海の恵み」のにがりが適しているというわけだ。 さて、にがりというと苦くて塩辛くまずいもの、という先入観をおもちでは ないだろうか。原液そのままでは確かにそうだが、料理に少量加えると不思議 なことにまろやかで旨みが出る非常に良い調味料に変身する。同時に微量元素 の摂取もでき、一挙両得だ。 たとえばご飯を炊くときに2〜3滴加えると、ご飯がよりふっくらと甘みが 増して栄養豊富になる。味噌汁や煮物、炒め物など何にでも使える(塩分調整 にご注意を)。もちろん、熱を加えないドレッシングや酢の物、和え物、漬物 などに加えてもよい。一味足りないなあ、というときには是非ともおすすめし たい。 ところで、にがりを調味料として愛用しはじめて10年以上たつが、品質にば らつきがあるような気がする。いくつかの製品を試して「これは旨い!」という ものを探していただきたい。料理の腕前が上がったような気がすること、受け あいだ。 |
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